「先輩、今から時間ありますか?」 ふわりと笑いながらそう言った彼に、ドクンと胸が弾む。 と、同時。 「「「きゃーー!!!!」」」 後輩達が叫んだおかげで 何事かと、部室にいた部員が出てきた。 「ちょ、菅原 仁じゃない!?」 「何?どうなってんの?」 ザワザワと騒がしくなる周りを全く気にしてないのか 彼は相変わらずあたしを見つめ 「小泉先輩?」 何も言わないあたしの名を、再び呼ぶ。