「………え、あたし?」 驚きのあまり、漏れた言葉。 それは彼にも届いたらしく、ぱっと顔を上げた。 切れ長の目に、色白な肌。 薄くて形の良い唇。 筋の通った鼻。 整った顔立ちに、決して背の低くないバスケ部の女の子達が小さく見えてしまうほどの長身。 間違いなく、この間見かけた彼が あたしの目の前にいた。