体育館に響く音



「霧崎、ドライブの角度が
少しおかしいぞ。

もうちょっと体をひねれ。

後…」


「はい…」


俺は半分先生の話を
聞き流しながらお茶を飲む。


「…苦っ」


なぜかものすごく苦く感じた。


「戻ってください」


審判に言われ、俺は立ち上がった。


先生はまだアドバイスを
続けていたが、俺は
無視して試合に戻った。


アドバイス時間は1分間。


短く感じるが、
先生の話が長い時は便利だ。