あの時の店員さんの
何とも言えない表情、
忘れる事が出来ぬ。
 
 
きっと気を使って
そう言ってくれたのだろう。
 
 
だが、
『また』などないのだ。
 
 
だって、
また行ってどうするよ?
 
 
また同じように試着し、
お互い切ない思いをするのかい?
 
 
…そういう事なのである。
 
 
【完】