「私は元気よ。あなたは?」

「俺も元気。もうすぐ大学も卒業だしね。やることもないし暇を持て余してるって感じかな」

「あなたが暇って考えられないわね。昔は時間がないとか遊ぶ時間がないってうるさかったのに」

「昔は若かったから」


 笑いながら彼は言う。

 私に比べればまだまだ若いくせに何を言っているのか。

 彼のカップが空になっていた。

 新しくコーヒーをいれようと立ち上がる。