……いや、大人であり救命医であったというのが、夢だったのか。 大人となり、救命医になっていた自分。 大雨の中、患者が運ばれてきて、看護師に起こされて処置室へと急いだ自分。 全てが生々しい。 その全てが夢だったというのか? 「ヒロト?」 動かない俺を本気で心配しているサトルとタカシ。 あぁ、そうだ。 俺達は学校帰りに、公園に寄って遊んでいたんだっけ。 鬼ごっこしてて、後ろを振り返りながら走っていたら、いきなり頭に衝撃をうけて……。