―― !? 「サトル?タカシ?」 そう声を上げ、弾かれたように起き上がった。 「っつぅ……」 途端、頭に激痛が走った。 「バカ!いきなり起き上がるなよ!!思い切り頭打って倒れたんだぞ」 ピチャ…と濡れたハンカチを俺の頭にくっつけながら、サトルは言った。 ツンツン頭に黒い顔。 Tシャツ半ズボンのその少年は、怒鳴りながらも心配そうな目を向けた。