忙しく動く看護師の後ろ姿を見ながら俺は立ち上がり、処置室を後にした。




向かった先は外科。




吉沢 ユウコの手術が気になった。






腕の時計に目をやると、AM6:00を指していた。








「おぅ、金森」






途中で声を掛けられ振り返ると、そこには同期で外科の医師が立っていた。






「さっき俺んトコから女性患者が運ばれただろ?どうなった?」






俺はそいつの手術着を掴み矢継ぎ早に質問をした。







「無事手術は終わったよ。途中ヤバかったけどな。何だ、知り合いか?今、ICUにいるよ」






俺は答えを聞くや否や、そいつから手を離しICUへと走った。