「……いいよ。じゃあ、鬼ごっこ……しよう」 彼女の声に軽く安堵した。 まずは、今すぐに逝くことはないだろう。 「あ…ああ、うん。じゃあ、鬼ごっこやろうぜ」 今は一番それが良い遊びだと思った。 小学生の俺は、足が速く鬼ごっこには最適だ。 鬼になれば、必ず……捕まえられる。