「パンツ見えるよ」 俺は彼女に聞こえるように大きな声を出した。 「……ヒロトくん」 パッ…と振り向き目を見開くと、俺の名前を呟くように口にした。 屋上の柵の向こうに人が立っているという光景は、普通の感覚だったら驚き、慌てるものなのだろうが、今の俺にそんな感情はなかった。 「何してんだよ……」 俺はどんな顔を彼女に向けているのか、自分でもわからなかった。