そんなみんなの中から、ひょこっと顔を出した女の子を見てギクリとした。 「病院行った方が良くない?」 その子はそう、可愛いらしい声で言うと、俺の元に来てしゃがんだ。 ―― リーン…… その瞬間、あの時に聞いた鈴の音がした。 この子の……鈴。 彼女の首に光る物が見えた。 家の鍵らしき物と、小さな銀色の鈴。