「解ったのなら名前は??もしかして、言えないような恥ずかしい名前なの?」

「そんなわけないだ…い、いや…
 そんなわけないです」

レセルが冷ややかな眼で自分を見たので、魔王はまた雷に撃たれると思い言い直す。

「ロキス・ブルーノア。
 泣く子も黙る魔王とは俺の事だ!!」

「普通、自分で言う?
 泣く子も笑うの間違いじゃないの?」

「そ、そんな訳ないだろう!?
 俺は魔王だぞ!」

レセルの眼に今度は怯えず力説してロキスは言う。
しかし、レセルは腕を組んで質問をしてきた。