「まぁ、良いや。じゃあ、君が世界征服しても良い人物かどうかテストさせて貰うよ」

「は??」

予想もしない事を言われた魔王は気が抜けて耳を疑う。
だが、こちらの心情などお構い無しにレセルはテストを始めた。

「まず、名前を…」

「ち、ちょっと…待て!!もしも、もしもだ!悪かったら、どうする気なんだ?」

「軽く八つ裂きかな」

「おい!恐ろしい事をサラッと言うな!!…のわっ!!」

「口答えしないで、さっさと答えてよ」

突然、雷が落ちてきて魔王は地べたに倒れ伏す。

「くぅ〜…さっきから一体、
 何様のつもりなんだ」

「英雄さま」

「……あ〜…そ、そうだよな。
 英雄さまだよな。うん」