あなたが消えたのは、去年の夏。
 その頃私はまだ中2で、先輩という立場になりいろんな事で悩まされ、苦しみ、時には泣いて怒って、、周りや自分の事でいっぱいの状態だった。
 
 _だけど、あなたはちゃんと私の事を考えててくれていたね。
 
   私はそれに気付かなくて。あんな酷いことを言ってしまった。

 「あんたは良いよね。自分の事だけを考えてりゃいいんだから。」
 
  全然、そんな事無いのに。ああなんであんなことを言ってしまったんだろう。


 本当に今、自分に必要なのは淳なんだって。言っとけばこんな事にはならなかった。

 『俺だって..考えてる事とか苦しかった事、悩んでる事だってあるのに、そんな言い方はないでしょ.。』

 「ふんどうせあんたが考える事なんかたいした事じゃないでしょ!私なんか毎晩泣いて泣いて本当に苦しんでるんだから!」

 『俺が苦しまないとか思ってるの?』

 「そうよ!だっていつもそんな調子じゃ悩む事なんか1つも無いでしょ!」

 「・・・あっそ。もう良いよ。』

  淳はクラスの人気者だった。いつも明るくて元気で優しくて。。
 それに比べて私は、クラスでも地味な方。友達だって少ない。
 だけどそんな私に淳は手を差し伸べてくれた・・・。

 ・・・それからどんどん淳に惹かれていった。そしてある時、スキという思いがあふれ出して、ついポロッと言ってしまった。

 「好き・・・」

 人生で初めての告白。

 えっと驚いた顔で振り向いた淳。淳の顔が赤くなるのが分かった。

 『俺も・・・好き!』