大翔が病院に運ばれたと聞いたのは、病院に運ばれてすぐの事だった。
あたしは、きっと自転車とぶつかって、かすり傷だけで、元気かと思っていた。
「一命はとりとめました。」
この言葉に安堵した。
「ですが、脳死です。」
「のうし…」
「はい。脳中にある脳幹がもう動かない状態であると思われます。脳死判定には数日かかりますが、」
「そんな…そんな…そんな!!!!」
私は大声で叫んだ。
「うそでしょ!!」
主治医に掴みかかった。
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