奇跡が起こった。 けど、ただ違ったのは、咲季が家に居ないことだった。 「お帰り」 そう出迎えてくれる人が居ない事。 咲季が生きててくれるだけでいいと思う。けれど、欲がでてしまう。 刻々と、時間は過ぎ、余命1週間を過ぎ2ヶ月が経っていた。 咲季には余命告知はしていない。 毎日病院を訪ねると、元気な咲季の笑顔があった。 「よっ!」 「大翔」 そういっていつもいつも笑顔になる。 「何かして欲しいことあるか?」 咲季は黙った。 下を向き悲しそうな顔をした。