俺の足元にトマトが転がっていた。 俺は息を飲んだ。 自分でも分からないくらい俊敏に動いていた。 キッチンに行くと咲季がうつぶせで倒れていた。 「咲季!!!」 抱き起こすと咲季の唇は真っ青でかろうじて呼吸している状態だった。 急いで応急措置を施して救急車を呼んだ。 このとき程不甲斐なく思ったことはなかった。