約束通り4月からあたしと大翔は一緒に暮らしている。

大きな大翔の家で大翔のお父さん、お母さんと4人で。なんだか変な感じだったけどすぐに慣れた。


「お帰り。ご飯にする?お風呂にする?それともあたしにする?」

一度でいいから言ってみたかったセリフを言ってみた。大翔は顔を真っ赤にして

「じゃあ…咲季をいただく」

と言った。


あたしも顔が赤くなっていた。



幸せだった。
何よりも。
今までずっと望んでいたものはこれだった。