「ごめんな。傍にいてやれなくて。本当にごめん。」


「大翔のせいじゃない。謝らないで……」



「守ってやれなかった…」

大翔も泣いている。


私の為に涙を流してくれている。



「大翔。ごめんね心配かけて。でも、大丈夫だよ。ありがとう。」



「うん。ゆっくり休めよ。」


「ありがとう。」



そう言って電話を切った。



私にとって、大翔はとっても大事な存在になっていた。



何があっても傍にいたい。


数日後犯人が捕まったと言う連絡を受けて、私は1週間振りに学校に行った。



そこには、なにくわぬ顔でクラスメイトと話す愛結の姿があった。




クラスのみんなは心配して「大丈夫?」って声をかけてくれた。



あれ以来愛結とは口も聞いていない。