とうとうやってきた。 来てほしいようで来てほしくないような複雑な気持ちだったけど、やっぱり来てしまった。 時間は簡単にすぎてしまう。 日曜日、時計の針が正午を回っても、あたしはベッドの中ですごく憂欝な気分になっていた。 まだしばらくは出られそうにない。 もう一度眠りにつこうかと思ったとき、ケータイがけたたましく鳴りだした。 こんな時に誰だよ… 誰かも確認せずに電話に出ると、相手は岩崎だった。