「変な話してごめんな そろそろ帰るか」 伝えたいことは沢山あるのに、相手に届けられなくて、すごく悲しくなった。 ずっと抱き合ったままでいたい。 あなたを困らせても良いから一緒に居たい そんなわがままなことを思ってしまうくらい、あたしはあなたに恋してるんだね。 でもあたしはあなたの恋人じゃないから… 「うん、そうしよっか」 渋々そう言って頷いた。 まだ夕方なのに、冬の空はもう暗い。