「それに付き合うって言っても本気で付き合うわけじゃない。たまに一緒に遊んだり、話したり、メールしたり、それだけで十分だから。」


「それだけ…ねぇ…」



「むしろそれ以上のことがあったら困る!ひまちゃんに手出したらそれこそお前ボコボコにしちゃうよ?」



「こえーよ!」





目がマジなんですけど!




「高校生で日給1万のバイトなんて早々ないと思うけど~?ここはひとつ、人助けだと思って!」




…………確かに、日給1万のバイトなんて早々ない。



しかも拘束時間は一緒に会ってるときくらいで、ほとんどないに等しいわけだろ…?



たまに遊んで、普通にメールして、それで35万…



しかもお互いビジネスだと割り切って付き合うわけだから、めんどくさい恋愛感情は一切ない。







こんなおいしいバイト、ほかにはないかもな…





「………わかった。引き受けてやるよ。」



「そうこなくっちゃ泉ちゃん♪早速明日会うからな。」



「明日!?」



「ちょうど明日ひまちゃんが仕事オフなんだよ。学校終わったらすぐ帰ってこいな。あ!くれぐれもこの話は外にバラすなよ!」





こうして俺は“おいしいバイト”を引き受けることにした。