シュガーベイビー★キス

「その様子だと相当飲まされたカンジだね?」


「ゲップが止まらないよ。」



「ちょっと!女優がゲップとか言わない!」


別に家だからいーじゃんかあー。


家についた途端再び睡魔に襲われ、あたしは眠い目をこすりながらリビングへと向かった。



「おう!おかえり、わが娘!」


「……どうも。」



ソファーにどっかり座り、あたしが出てるドラマを見ながらスルメをつまみにビール飲んでるオヤジみたいな、この人が、あたしのママ。


雑誌の編集長。

仕事だーいすきで、まさにウルトラスーパー働きウーマンってカンジ。


実はあたしがこの仕事をしてるのはママのおかげだったりする。


どうしてこの仕事をしようと決めたのかは…




あんまり思い出したくない。




「今日もがっぽり稼いできたか~?」


「言い方がいやらしすぎるよ…。」



あたしが引き気味にそうツッコミと、ガハガハと大きく笑ってビールを飲んだ。



……オヤジだ。
オヤジよりオヤジだ。真のオヤジだよこの人は!