シュガーベイビー★キス

いやいや…元彼つかまえといて清々しいくらいに思いきり『親友』って言うあたり、結構エグいぞお前。



別にそこは友達で良くないか?



コイツの底抜けに明るい天真爛漫な性格が俺は大好きだ。



だけど時としてそれは俺を傷つける凶器に変わるということに最近気づいた。




俺とハルは中3から高1まで付き合ってた。



ずっと付き合っていけると思ってたけど、



それは俺の勘違いで、




コイツは俺じゃないアイツを見てた。




悔しいけど、俺はアイツに勝てるところはなんもないんだ。





「おーい!なにフリーズしてんのー?大丈夫かあ?」



「………え、ああ…別に。」




ハッと我にかえると、ハルの小さな手がヒラヒラと顔の前で動いていた。



「泉ってば、すーぐ自分の世界入っちゃうんだもんな。」





誰のせいだよ!






「あ!でね、パーカーなんだけどこの緑色とエメラルドグリーンのあいだみたいな色のにしようと思って!」



「…結局何色だよソレ。」