シュガーベイビー★キス

「…え、なに!?その微妙な顔!ダメかなぁ…」



俺の何とも言えない“微妙”な顔を見てハルは首を傾げた。




「いや、別に…」




つーか俺に対して微妙な顔って失礼じゃね?




「彼氏さんもいいと思いますよねっ?」



「や、彼氏じゃないっす。」




ここぞとばかりに話に割り込んできた店員にあっけなく返す。



「即答しなくたっていいじゃん!」



だって現に違うし…

そうなんです、あはは!って答えるほうがキモイ。




「えっ?違うんですか?てっきりそうなのかと…なんか余計なこと言ってすみません。」




「あー…気にしないでください。よく間違えられるんで。」






やっぱり端から見ると俺らって付き合ってるように見えんのかな…




まあ…確かに、一緒にいることも多いし…仲も良い。



何より、





実際に付き合ってたし。








「まあ、なんてゆーか、親友です☆」



ハルは俺の腕にガシッとしがみつき満面の笑みで言った。