スタッフさんだと思い、差し出された手を取り顔をあげるとそこにいたのは樹くんだった。
今日の衣装である真っ黒なスーツに身を包んだ樹くん。
黒くてサラサラのアシンメトリー気味の前髪に、左耳にだけつけたダイヤのピアス。これも今日の衣装のイメージなんだと思うけど…
超似合ってるよ~!
てか、顔ちっさすぎ。二重アゴなんて言葉は無縁なシャープなアゴ。スッと通った鼻筋に目はくっきり二重だし…
あーもー…こんな人と撮影なんてあたし全然釣り合ってなくない?
………てゆーか、手!!手手手っ!いつまでつかんでんだあたしっ!
「あわわわっ!すすすいません!」
細くて長い指からスルリと手を離すとあたしは尻もちをついたままちょっとだけ後退りした。
そんなあたしを見て樹くんはクスリと笑う。
「相変わらずだな。いい加減慣れてくれる?」
今日の衣装である真っ黒なスーツに身を包んだ樹くん。
黒くてサラサラのアシンメトリー気味の前髪に、左耳にだけつけたダイヤのピアス。これも今日の衣装のイメージなんだと思うけど…
超似合ってるよ~!
てか、顔ちっさすぎ。二重アゴなんて言葉は無縁なシャープなアゴ。スッと通った鼻筋に目はくっきり二重だし…
あーもー…こんな人と撮影なんてあたし全然釣り合ってなくない?
………てゆーか、手!!手手手っ!いつまでつかんでんだあたしっ!
「あわわわっ!すすすいません!」
細くて長い指からスルリと手を離すとあたしは尻もちをついたままちょっとだけ後退りした。
そんなあたしを見て樹くんはクスリと笑う。
「相変わらずだな。いい加減慣れてくれる?」

