シュガーベイビー★キス

「いたたた……た…」


向こうの不注意とは言え、俺もギリギリで避けらんなかったし…


と、思い「わりぃ、大丈夫か」と声を掛けようと見下ろした瞬間、



そいつは、一言ボソッとこう言った。






「…………かわいい。」





と。




















…………んだと、コラ?



仮にも俺は年上だぞ。しかも初対面だってのにカワイイとは何様だ、てめぇは。



朝から俺の怒りボルテージは最高潮に。



女だろうが、年下だろうが関係ない。


『かわいい』なんてふざけた寝言を言うヤツは、一瞬にして俺の敵とみなす。



覚醒してしまった俺は飲みかけの大好きなイチゴミルクを無意識のうちに手の中で握りつぶしていた。









「…お前、次会ったとき俺の前で同じこと言ったら………ぶっ殺すよ?」














この三つ編み地味女、




殺されてぇのか。



さっさと視界から消えろ。