少し遠回りにはなるが人が少ない階段をのぼり教室に向かう。
「やっべ!今日の数学ってテストだっけ!?」
階段をのぼりきったとこで悠太が思い出したように言う。
「まさか忘れてた?」
「ひまちゃんのドラマですっかり…」
「…アホだな。ま、大丈夫だろ。お前、一応特進なんだから。」
「一応ってなに!俺もちゃんと仲間に入れて!」
「お前と一緒だとはあんまり思いたくないわ……あ?」
目を細め、はぁとため息をつき目線を前に戻すと、何かが足早に俺に向かってきた。
顔の前に分厚い教科書のようなものをあて、何かブツブツ言っている…
………変なヤツ。
そして、避けようとする間もなく正面からぶつかった。
2、3歩後ろによろけたそいつは教科書から顔を出しおでこをさすり始めた。
セーラー…ってことは中等部のヤツか。
にしても、このご時世にその三つ編み……
限り無く昭和を感じるのはなぜだ!
「やっべ!今日の数学ってテストだっけ!?」
階段をのぼりきったとこで悠太が思い出したように言う。
「まさか忘れてた?」
「ひまちゃんのドラマですっかり…」
「…アホだな。ま、大丈夫だろ。お前、一応特進なんだから。」
「一応ってなに!俺もちゃんと仲間に入れて!」
「お前と一緒だとはあんまり思いたくないわ……あ?」
目を細め、はぁとため息をつき目線を前に戻すと、何かが足早に俺に向かってきた。
顔の前に分厚い教科書のようなものをあて、何かブツブツ言っている…
………変なヤツ。
そして、避けようとする間もなく正面からぶつかった。
2、3歩後ろによろけたそいつは教科書から顔を出しおでこをさすり始めた。
セーラー…ってことは中等部のヤツか。
にしても、このご時世にその三つ編み……
限り無く昭和を感じるのはなぜだ!

