シュガーベイビー★キス

「んだよ、なんか文句あっか。」


「そのチョイスが、さらなるカワイイに繋がってると思うんだけど…自分で自分の首締めてるぞ。」



「好きなモン我慢するくらいならまだギャーギャー騒がれてたほうがマシだわ。」



大体、いつからイチゴミルク=カワイイなんて方程式が出来た?

そんなの女子のくだらない勝手な妄想にしか過ぎない。

本当にイチゴミルク好きなヤツからしてみれば勝手にカワイイ扱いすんなと言いたい。




「見た目同様、お前、超甘党だもんな。」


「甘党に見た目は関係ない。」


「あるって!俺みたいな男くさいのが甘いの好きって言ったらなんかモサイじゃん。」


「お前は見た目ではなく中身に問題アリだからな。」



ストローを突き刺し、口に入れる。


うん、イチゴミルクはこの甘さがちょうどいい。


さてと………


くるりと振り返り、もと来た道を戻ろうと思ったが、わざわざ女子が騒ぐ道は通りたくない…


俺は反対側に方向転換した。


「…こっちから帰る。」


「言うと思った。」