――数日後――





「遅くなったけど……これ…バレンタインのチョコです!」



「え…え!?い、いいの?」



「はい!義理チョコですから!」



「義理かよ!」







今日も元気に映画の撮影☆


休憩時間にあたしは改めて作り直した生チョコを樹くんに手渡した。



えぇ。
義理ですけど。






「でも…義理でもうれしいわ。ひまりからは貰えないと思ってたから。ありがと♪」



「いえ、とんでもないですっ。」



「それで…泉クンとはうまくいったの?」



「うん。色々あったけどー…誤解も解けて……丸くおさまりました。」










あの日はあれから泉サマが家に連れていってくれて………









―――――――――――――



「……服、脱いで。」



「え、ええ!?…で…ででででも…」



「早く。脱がないなら俺から先に脱ぐよ。」





そう言うと泉サマは着ていた制服を脱ぎ始め、あっという間に上半身裸になった。




そして、ゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。




ちょ…ちょちょちょ!
ちょっと待ってください!


確かにあたしたちはつい先ほど付き合うことになりましたが…



ま、ままままだ!
そこまではこっここ心の準備が………





「脱いで。」




「い…いや…でも………」




「あーもー!早く脱げっつーの!それじゃいつまで経っても乾かねーよ!風邪ひきたいのかお前は!」



「…………え?」



「乾燥機かけてくるから寄越せって言ってんの!俺のと一緒にかけてくるから。」







か、乾燥機っっ!



……なんだ…そういうことかあ…

良かった。