泉サマの言うとおり、あたしが今いちばん大切にしなきゃいけないのはお仕事で、


初主演映画。


そのために泉サマと付き合った。



こんなあたしの相手をしてくれた泉サマの為にもあたしはしっか仕事をこなさなくちゃいけない…


やりきらなくちゃいけない。




だから、あたしも映画が終わったらちゃんと言おう。





好きです





って、






ちゃんと伝えよう。





きっと映画の撮影が終わる頃にはあたしも少しは大人になってるハズだから…






「今まで付き合ってくれてありがとうございました。」



「うん…あ、それから、西山に絶っ対惚れんなよ。」



「…え？」



「ヤキモチやいてんの！もしもアイツに惚れるようなことがあったら、ぶっとばすぞ。」




そう言って泉サマはまたあたしを抱きしめてくれた。




ヤキモチか…
なんだか嬉しいな。





泉サマの腕の中はあったかくて、スゴく安心出来て、気づいたらあたしは眠りに落ちていた。




映画、がんばろう…。







それからしばらくして年末年始の特番の撮影や映画の取材で忙しく、泉サマに会うことなく冬休みに入った。



年が明けて冬休みが終わると、すぐに映画がクランクインした。