シュガーベイビー★キス

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「眠れない。」



頭からスッポリ布団をかぶってどれくらい時間が経ったのか分からないけど…全く眠くならない。



そうです…
あたしは気になることがあると眠れなくなるタチなんです。




どんなに身体が疲れてたって頭はフル回転だから全然眠くならない。



困った性格です…




しかも初めての場所でひとりで寝るということで緊張もプラスされてる…




今さらだけど…


ひとり怖いかも…



かと言って「一緒に寝て下さい」なんて死んでも言えない!





「ううぅぅ…………」




泉サマとハルさんのこと、ひとりで寝る恐怖心から思わずうなり声が出た。




……………ん?




耳を澄ませる。



トン、トン、とゆっくり階段を降りる音が聞こえる。



2階はイケメン3兄弟の部屋があるから…誰かが起きてきたのかも。トイレかな。



ミシ…ミシ…ミシ







…………………あれ




足音が




近づいているような………





ミシ…ミシ…ミシ…ミシ






やっぱり近づいてる!




足音はゆっくりと、確実にこちらの客間に向かって近づいている。




誰だろう…こんな夜遅くに……






まさか
















幽霊!?






そう思った瞬間、身体が氷のように固まり、足音もピタリと止まった。











き………







来たっっ!!!






サーッ…と静かにふすまが開く音が聞こえた。











いや―――――――――っ!!