シュガーベイビー★キス

「それで葵の隣がハル。あ、ちなみにこの子はウチの子ではなく、隣の家の子で、なんていうか俺らの幼なじみみたいなモンかな。コイツは泉と同い年なんだ。」



泉サマと同い年か……
確かにあたしなんかより遥かに大人っぽくて高校生の雰囲気かもしだしてる。




「立花春香です！ハルって呼んでね♪よろしくひまちゃん☆」



「よ…よろしくお願いします……」




美女、改め、ハルさんはあたしを見るとにっこり微笑んだ。





「あ！それと、あとでサインもらってもいい！？」



「は、はい…」



「お前本当素人丸出しだな…恥ずかしい。」



泉サマがハルさんを鼻で笑った。



「はいはい。どーせ素人ですよーっだ！」



「開きなおんなよ。」



「うるさいなぁー！」





泉サマがあたし以外の女の子とちゃんと会話してるところ初めて見た…。



ハルさんと話す泉サマの顔はどことなく優しくて、あたしに見せるいつもの顔とはまた違う顔をしていた。



仲の良い２人を見ていると心臓の奥の方が、キュッと、苦しい…。





「大体何でお前がいるわけ？」



「いたら悪いのかー！」



「そこまで言ってないけど…。」



「いや～さ～、今日は学校が早く終わったから遊びに来てみたら今日はパ……」



「ハル！そこから先は俺が言う！」




ハルさんの会話を遮るようにして奏くんが突然立ち上がった。そして小さく咳払いした。



「えーと…今日ひまちゃんに来てもらったのにはちゃんと理由があって…」