車が赤信号で停車したところで奏くんが口を開いた。
「ひまちゃん。今日なんだけどウチに寄っていかない?」
「…へ?今日って……今からってこと?」
「そう、今から☆」
今からって……もう10時近いけど…
あたしが返答に困っているのが分かったのか奏くんはバックミラーでチラリと顔を見た。
「ほら、ご飯食べてないからお腹すいてるでしょ?それに明日は土曜日で学校はお休みだし。あ、おうちの人には連絡したら快く承諾してくれたから心配いらないよ♪」
確かにお腹はすいてるし…
パパとママがいいよって言ってくれてるなら気にすることもないんだけど…
でも…奏くんの家にお邪魔するってことは…つまり泉サマの家にもお邪魔するってことになるわけで…………
あたしが行ってもいいのかなぁ…
なんだか行きづらいな………
そう思いながらうつむいていると、シートの上に置いていたあたしの左手の上に泉サマが優しく右手を重ねた。
「……………来れば?遠慮するほど大した家じゃねーし。」
相変わらず窓の外に目を向けたままだったが、泉サマは重ねていた手をギュッと握りしめてくれた。
「泉先輩………」
「ひまちゃん。今日なんだけどウチに寄っていかない?」
「…へ?今日って……今からってこと?」
「そう、今から☆」
今からって……もう10時近いけど…
あたしが返答に困っているのが分かったのか奏くんはバックミラーでチラリと顔を見た。
「ほら、ご飯食べてないからお腹すいてるでしょ?それに明日は土曜日で学校はお休みだし。あ、おうちの人には連絡したら快く承諾してくれたから心配いらないよ♪」
確かにお腹はすいてるし…
パパとママがいいよって言ってくれてるなら気にすることもないんだけど…
でも…奏くんの家にお邪魔するってことは…つまり泉サマの家にもお邪魔するってことになるわけで…………
あたしが行ってもいいのかなぁ…
なんだか行きづらいな………
そう思いながらうつむいていると、シートの上に置いていたあたしの左手の上に泉サマが優しく右手を重ねた。
「……………来れば?遠慮するほど大した家じゃねーし。」
相変わらず窓の外に目を向けたままだったが、泉サマは重ねていた手をギュッと握りしめてくれた。
「泉先輩………」