「しっ…します!!たくさんします!」



「たくさん………」






ギャーっっ!!
ななななな何言ってるのあたしっ!あっああ慌てすぎた!!





「えっと…いや!その…今のは…手違いで…」




「今…話しかけないで。」




「え?」




「……ちょっとトイレ行ってくる。」





泉サマは自動販売機の前に置いてあったゴミ箱をガン!と蹴り飛ばすとトイレへと歩いていった。




……どうしよう




あたし…怒らせちゃった………?






「お待たせー!帰ろー……って泉は?」



「と…トイレに行くって……」



「そっか。じゃあひまちゃんは先に車乗って待ってて。」




「うん…」





泉サマの気に障るようなこと言ったかな…




ワゴンの一番後ろに座って待っていると、しばらくして泉サマが乗ってきた。



そして無言で隣に座る。




「じゃあ出発するねー。」




車がゆっくりと動き出し、スタジオから家へと向かって走り出した。










………………どうしよう




こ…




怖いんですけど…






泉サマは窓の外をずっと見つめていて…正直話せる雰囲気じゃない。




泉サマを怒らせてしまったのかと思うとなんだかすごくヘコむ…



どうしたらいいんだろう…。