「……うわ、出た。」
奏くんを発見した泉サマはなぜだかゲンナリとした。そしてさり気なく繋いでいた手を離した。
…………なんだかちょっと寂しいな。
奏くんは車から降りるとあたしのカバンをすぐに持ってくれた。なんかホテルの人みたい。気配りがスゴい。
「あ、泉。ちょうど良かった!今日はお前もスタジオに来い。」
「あぁ!?意味わかんねーし。行かねーよ。」
そういえば前、現場に行ったあと「もう絶対行かない」とかなんとか言ってたな…そんなに拒否らなくてもいいのに。
「連れてこいって頼まれてんだよ。」
「誰に!?」
「編集長に。ど~してもお前に会いたいんだとさ。」
「なんで俺が………」
「もちろんタダでとは言わないけど?」
奏くんが親指と人差し指をくっつけ“お金”を表すようにして泉サマに見せる。
「それを早く言え。」
キラリと目を輝かせるとあたしより先に車に乗り込む泉サマ。
……お金、欲しいんだ!
思わず笑いそうになったがなんとかこらえてあたしも車に乗り込んだ。
奏くんを発見した泉サマはなぜだかゲンナリとした。そしてさり気なく繋いでいた手を離した。
…………なんだかちょっと寂しいな。
奏くんは車から降りるとあたしのカバンをすぐに持ってくれた。なんかホテルの人みたい。気配りがスゴい。
「あ、泉。ちょうど良かった!今日はお前もスタジオに来い。」
「あぁ!?意味わかんねーし。行かねーよ。」
そういえば前、現場に行ったあと「もう絶対行かない」とかなんとか言ってたな…そんなに拒否らなくてもいいのに。
「連れてこいって頼まれてんだよ。」
「誰に!?」
「編集長に。ど~してもお前に会いたいんだとさ。」
「なんで俺が………」
「もちろんタダでとは言わないけど?」
奏くんが親指と人差し指をくっつけ“お金”を表すようにして泉サマに見せる。
「それを早く言え。」
キラリと目を輝かせるとあたしより先に車に乗り込む泉サマ。
……お金、欲しいんだ!
思わず笑いそうになったがなんとかこらえてあたしも車に乗り込んだ。

