鼻血が流れ出ていくのとともに、段々と正気に戻っていく。



冷静になってさっきのことを振り返る。







俺は………俺は…………






あの三つ編み地味女を、どうしようもないほどに可愛く感じたうえに、キスしたい衝動にかられ、同意を得たうえで、また…また……キスしたってことだよな………





おい







おい…………










「あああああぁぁぁ―――――――っ!!」







そして発狂。






「い、泉!?」



「あ、あああ…ありえねぇ…この俺が……地味女を……うそだ!気のせいだ!雰囲気に流されただけだコノヤロー!」




俺の記憶よ……今すぐ消えてくれ!




黒板に頭を何度も打ちつける。




「ちょちょちょちょ!まじ何やってんの!やめろって!」



「止めるなああー!うおーっ!」



「泉が、壊れた…。」







なにがキスしていい?だよ!


ないない!
ありえない!


気持ちわりぃ!



しかもアイツもアイツで俺とならキスしたいって…



何じゃそりゃ!



そんなん言われたらイヤでもキュンとするに決まってんだろーが!!




そもそもお前まで何でキャラ変わってんだよ!

オドオドキャラはどこへいった!?

どこに忘れてきやがった!?