だけどあのとき…







『……たすけて……………泉…先輩……』






状況的に言って確かに俺しかいないから俺に助けを求めるのは当たり前のことだし、俺が神戸を助けるのも妥当な話なんだけど…




なんでだかそんな常識以上に…












神戸を守りたい







って思った。







……………なにコレ。






親心?

それとも妹を思うような気持ち?


それとも、こ……………



















……………………………いや












いやいやいやいやいやいやいやいやいや!






絶ッ対ない!




絶ッ対ありえない!




んなわけねぇ!




認めねぇ!









『あたしは…泉先輩ともっと一緒にいたいです…。』










いやいやいやいやいやいやいやいや!



そういうんじゃねーし!


そういう意味じゃねーし!



全っ然キュンとなんかしてねぇわ!



全っ然!





ただ突然アイツが誤解を招くようなことを言うから一瞬戸惑っただけ…




ただそれだけ!




中学生相手に何動揺してんだ、俺!




やめやめやめっ!

深く考えんのやめっ!



何も考えるな!



俺は残りの期間、任されたことを全うすりゃいい。




それだけ!



うし!




そうとなったら



いっちょ本気出すとしますか…!