シュガーベイビー★キス

――次の日――


結局、満腹の状態で家に帰ったら何も考える余裕もなく爆睡。



気づいたら朝になってた。



まぁ…別に…考えることなんてないんだけど。




まだスッキリとしない頭で学校に向かっていると、後ろから誰かが抱きついてきた。





「おっはよー☆いずみん♪」



声だけですぐ分かる。



悠太だ。




「うざい。きもい。触んなっ。」




振り返りもせず答える。





「わお…今日は一段と不機嫌ですこと。」



悠太も俺の一言でどういう状態なのかすぐに察することが出来る。



付き合いが長いせいか、お互い分かり合ってる感があるんだよな。




「どうした?」



「んー…お前さ、色んな女と遊んでて、女ってめんどくせーとか思わないわけ。」



「え~?そりゃ思うときもあるけど、そもそも女の子ってそういう生き物なんじゃない?結局男と女なんて一生分かり合えないんだからさ、そこをどう折り合いつけてくかが大事なんじゃん?」



「お前言うことが高校生とは思えないぞ…」




一体今まで何人と遊んできたんだか…経験がモノを語るとはこのことか…




「で、何があったの!?いい加減教えてよ。」



「……正直に色々話すと長くなるしお前が発狂しそうだからまた今度な。」



「何だよソレっ!」




そうこう話してるうちに学校に到着。昇降口につくと、女子が遠巻きに見ているのが分かったがいつものように無視。


自分の下駄箱を開ける。