シュガーベイビー★キス

「そうだよね……あのさ、ひまり。」




「はい?」




「こんなときに言うのもなんだけどさ…俺………ひまりのこと……好き……なんだよね。」





























え?

















「付き合ってほしいんだけど…ダメ…かな。」













なに




これ








現実?









『ありがとうって言って笑ってた。』



『あはは。キモ。』






嫌な記憶が蘇る。






「あ………あのっ………」








あのときの恐怖があたしを飲み込んでいく。




息が苦しくなる。


意識が遠くなる。






「……ひまり?」




そんなあたしを恐怖から連れ戻すような優しい声が耳に届いた。



冷や汗でびっしょりになった顔をのぞきこみ、そしてあたしと目線を合わせた修平くん。




「俺、本当にひまりのこと好きだよ?ずっと見てた…ひまりのこと…。好きだから優しくしたいし、好きだから側にいたい、好きだから触れていたい。そう思うのは変かな?」



そんなこと聞かれても…



「ごめんなさい…あたし……よく分かんないんだ…」






だって恋したことないんだもん。