「今日は家まで送るよ。」
しばらく歩いたところで修平くんが言った。
「え!?い、いいよ!大丈夫!ひとりで帰れます!」
慌てて首を振る。
家まで送ってもらうなんて申し訳なさすぎる!
「でも……心配だし…」
「本当に!本当に大丈夫!」
「てゆーか、一方的に俺が送りたいっていうか…もうちょっとひまりと一緒にいたいんだけど…ダメかな?」
「え!?だ……ダメでは…ないです…けど…」
一緒にいたいって
それって
どういう意味?
あたしのことそんなに心配してくれてるのかな。
「そっか。なら良かった♪家、こっちだよね?」
「う…うん…」
「行こう?」
戸惑うあたしをよそに、修平くんは自然にあたしの手を取り指を絡めて手を繋ぐような形にした。
え………な…なに!?
この展開!
「…あ……ごめん…イヤ、かな…?」
修平くんは驚くあたしの顔を見てシュンとした。
そんな顔されたら…
イヤだなんて言えない
です。
「嫌というか…ちょっとビックリして………」
恥ずかしさと驚きと色んな感情が入り混じる。

