「はあ……だあ~!もう!」




斜めにかけていたカバンを投げ捨てると俺はベッドにダイブした。






「…………そういうつもりじゃなかったんだけどなー…。」





俺の中では、今日は特に深い意味はなくて、ただの暇つぶしで、アイツがどんな反応するか見たかっただけなのに…



だけなのに…




なんだよ。



あんな話して、


ズルいわ。




そんな過去があったなんて聞いてねーよ。



でも………



奏も知らないんだろうな。






そんなん言われたらさ……









放っておけなくなんじゃん。







まだ中学生なのに…



頑張ってたんだな…アイツ。





つい勢いで、俺が変えてやるなんて言ったけど…




…どうしたもんか。





とりあえず…




残りの期間…






本気で向き合ってみようかな。





暇つぶしなんて思わずに、




アイツのためになるような付き合い方…してみようかな。





ひとまず…今日のデート内容は口が裂けても奏には言えねぇな…絶っ対殺される!