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「ただいま……ぅぅわっ！」





寝ぼけ眼の状態で玄関のドアを開けると、縦にデカい男が仁王立ちしていた。




「か…………奏かよ…。ビビったー…。なんだよそんなとこに突っ立って…。」




「…ちょーい、待て。」




スニーカーを脱ぎ、二階に上がろうとする俺の腕を奏が掴んだ。




「なに。」



「お前今まで誰とどこ行ってたの。」



「あぁ！？別にどうでもいいじゃん。俺が干渉されんの嫌いなこと知ってんだろ。」



「ひまちゃんと一緒だったのか！？」



「だったら何なの。たまに遊んだりしろって言ったのは奏じゃん。俺は言われた通りにしてるだけだけど。」




「別に一緒に遊んでることを責めてるわけじゃない。そういうんじゃなくて………ひまちゃんは芸能人なんだ。こんな時間まで遊んで何かあったら困る。遊ぶにしてももう少し配慮してほしい。」



「わーかってるよ！」




うるせーなー……
保護者か、コイツは。



こっちだってそんくらい分かっとるわ！



俺はムッとしながら奏の腕を振り払って２階へ上がって行く。



「ちょ…！てっ手手手手手は出してねーだろーなあ！？」




「うるせー！出してねーよ！干渉するヒマがあんなら仕事でもしてろ！」



「おぉ！？ちゃんと話聞けコノヤロー！」



下でガミガミ言っていたが俺は勢いよくドアを閉めてシャットダウンした。