シュガーベイビー★キス

結局奏は困り果てる俺たちを置いて会社へと戻っていった。




リビングに行くと、神戸はさっきと変わらず正座のままその場に固まっている。








………き……気まずい。



気まずいし…



もうこの状況がぐちゃぐちゃすぎてわけわからん。






とりあえず整理すると、



昨日今日会った地味女は芸能人神戸ひまりで、俺は今日からコイツと付き合う。



そういうこと。



…そういうこと?



どういうこっちゃ。




「はああぁぁ……」




俺が大きいため息をついてさっきの場所に座ると神戸はビクッとした。






………んだよ、俺まだ何も言ってないんだけど。



「……おい。」


「ぎゃあっっ!!ははははいっ!」





………俺はバケモンか。




「お前…俺にビビりすぎだろ。」



「え!?いやいや…びびびびビビってなんか…ななないですよっ?」




そう言ってる言葉とは裏腹なくらいに引きつった 顔…




俺なんかしたっけ?


考えこむように眉間にシワを寄せて神戸を見ると、神戸の顔はますます硬直した。


もはや今にも泣き出しそう…


勘弁してくれ。