「ここだけの話、ひまちゃんの彼氏になるヤツって実は俺の弟なんだ。」



「弟!?え…弟!?」



驚きすぎて思わず同じことを2回も聞いてしまった…。



「奏くんに弟なんていたの?」


「あれ?言ってなかったっけ?2人弟がいるんだよ。」


「そういえばそんな話を聞いたような聞いてないような…」


「高2と中2なんだけどさ。本当はひまちゃんと同じ中2の弟のほうがいいかなとも思ったんだけど…確かひまちゃん同い年の男の子は苦手だったよなーと思ってさ。」



「……うん。」



「だから高2の弟のほうに話つけといたから。」




高校生!?
しかも2年生…


なんか高校生って聞いただけですごーく大人に感じるなぁ…


あたしみたいな子どもを相手にしてくれるのかな…


あああ…

ダメだ…

かかか考えただけできききき緊張で変な汗が…………!



でも全然知らない人じゃなくて、奏くんの家族の人でまだよかったカモ…



「さあ、ついたよ。」


「へ?」



車が止まった場所は大きくてキレイな一軒家の前。




「……ここは…どこ…ですか?」



「僕の家☆」



「えぇ!?」



奏くんの、おうち!?