「…ん?そちらの方はひまちゃんのお友だち?」


「彩ちゃんだよ☆ほら、あたしの話題によく出てくるでしょ?幼なじみの彩ちゃん。」




「あぁ!彩ちゃん!初めまして♪いつもウチの神戸がお世話になってます。」



そう言うと爽やかな笑顔で奏くんは軽く会釈をした。



彩ちゃんはというと…




「いえ!とんでもないですっ♪えへっ☆」






…………目がキラキラしてるっっ!!

ハートマーク浮かんじゃってますよ!


確かに彩ちゃんのタイプっぽそうだもんなぁ…奏くん。



あたしは本題に戻すようにコホンと軽く咳払いをした。



「それで…なんの用かな。急に仕事でも入った?」


「あぁ、いや、迎えにきたんだ。心配で。」


「……心配?」


「ほら、昨日の話。ひまちゃんのことだから突然逃げるんじゃないかと思って心配で…」







そりゃ出来ることなら今すぐ逃げ出したいですよ…。




「場所はもう決まってるから、早く車乗って。あ、彩ちゃんもどうぞ☆おうちまで送ってあげるよ?」


「え、場所が決まってるって………」


「いいんですかー?ありがとうございますっ☆」





ちょ、ちょっと待ってー!あたしの話も聞いてよー!