シュガーベイビー★キス

「そういえばひまりと食堂ってあんまり来たことないかもね。アンタんちパパがいつもお弁当作ってくれるから。」


「こんなに人がたくさんいたんじゃ…うっ…人に酔いそう…」



「アンタは人の流れを目で追いすぎてんの!ほれ、もっと混み合う前に買いに行くよ!なに食べたいの?」


「えーっと……素うどん。」



「質素っ!」




無事、素うどんを注文すると外のテラス席に移動。


テラス席のほうが中に比べたら空いていて、いくらかマシだった。



「しっかし今日の英語んときは笑えたな~。西宮にマジ照れしてやんのー。」


「しっしししてないよ!照れてたわけじゃなくて恥ずかしかっただけ!」



彩ちゃんがニヤニヤしながら言ったので、頭から煙が出そうな勢いで反論した。




「同じじゃん。」


「ちがうよ!ああ…西宮くんと話したなんて…思い出しただけでまた緊張で…てっ、手が震えるー…!」


「うどん全然つかめてないよ、落ち着け!」


「はああぁ…」


「つーか、いい加減クラスの男子くらいには慣れようよ。西宮に関しては1年のときから一緒じゃん。」



「そうだけど…緊張するもんは緊張するし…」



「あ、ウワサをすれば影ー。」