「そうだ、昔、近くに住んでた男の子と自転車にこうして乗ったことがあったっけ?」 ――なんで忘れてたんだろ 突然、その時の気持ちが蘇ってくる 「ワタシ、そのコのこと好きだったんだ!」 ワタシはナイにしがみついて、その時のドキドキと同じ気持ちになってくる 「ナイ……」 ふと前を見ると、サイドミラーに写るナイが泣いてるように見えた