ワタシたちは叔父の家にあったスクーターに乗った

一見フツウのスクーターだが、いろいろと仕掛けがあるらしい

ナイは腕の下からもう1本のアームを出して、スクーターと連結してる

こうすると直接コントロールできるらしい

ワタシたちはあたかもスクーターが勝手に動いてるような、ありえないスムーズさで都心へ向かってる

「もっと郊外に行くかと思ってたら……」

「ヤツらは既にこの国の中枢に入ってるんだ」

ナイの背中につかまってると、不思議な気持ちになる

――いつだっけ、こんなことあったかな

ワタシはほとんど忘れかけてた記憶を探す