「だって、100の隣に、おしいって書いてる」




あ……




「次は解けたらいい。それに、一番大切なのは点数じゃなくて、頑張ったっていうことだろ?すごい頑張ってたじゃん」




その言葉にまた涙が溢れた。




「1年の時同じような間違いして俺も101点満点で100点だったし、次はきっと100点取れるよ」




「せんぱい……」




「まぁ、俺のお陰だし、ご褒美もらっていい?」




ご褒美?と首を傾げると、先輩が優しい笑顔で見つめてきた。




「いつも明るくて俺のために頑張ってるみるく見て、好きになった。俺と付き合ってください」




涙が溢れて、涙でまわりがキラキラして見える。




「私も先輩が好きです……嬉しい」




そう言った私に、知ってるって笑って、カフェオレを差し出した。













ーKaffee mit Milch unt Zuckerー
(苦いコーヒーもあなたが甘くしてくれた)








End.








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